「最近フェイクグリーンってよく聞くけど、なんのこと?」「手間がかからない観葉植物って本当?」という疑問をお持ちの方に今回は、フェイクグリーンとは何なのかということを徹底解説します。結論から言うと「部屋に緑を取り入れたいけど、お世話が大変そう…」「忙しくて植物のケアなんて無理!」そんなあなたにおすすめなのが、今話題のフェイクグリーンです。
フェイクグリーンは、本物そっくりの人工観葉植物。手軽にお部屋をおしゃれにできて、しかもお手入れ不要!忙しい毎日でも、癒しのグリーンを楽しめちゃいます。
フェイクグリーンってなに?
フェイクグリーンは、その名の通りフェイク(偽物)のグリーン。意外なことにその歴史は長く、日本では明治時代から”造花”が作られていたようです。その当時は明らかに作り物でしたが、最近のフェイクグリーンは本物と見間違えるほどのクオリティ。インテリアショップやネットでもたくさん種類があって、選ぶ楽しみがありますよ。
ここではフェイクグリーンの歴史について、諸説あるようですが、ざっくり説明していきます。歴史を知るとそのものへの興味が深まりますよね。
北欧が発祥の説
フェイクグリーンの誕生に関する説の一つとして、北欧が発祥地というものがあります。北欧地域では冬が非常に長く、日照時間が短いため、自然の植物を楽しむのが難しい環境にあります。そんな環境でも「室内で植物を楽しみたい」という人々のニーズから、フェイクグリーンのような人工的な植物が発展したと言われています。寒くて植物を育てるのが難しい状況でも、フェイクグリーンで室内を飾る文化が根付いていきました。
日本におけるフェイクグリーンの始まり
日本では、明治時代にフェイクグリーンのような人工植物が登場しました。当時は、海外からの高価な植物を輸入するのが難しく、手に入りにくい植物の代用品として、人工的な植物が作られるようになりました。この時代のフェイクグリーンは、絹糸や手に入りやすい素材を使って精巧に作られた「造花」でした。
高度成長期に広がったフェイクグリーン
日本においてフェイクグリーンが広く普及したのは、高度経済成長期(1960年代)の頃です。この時期にプラスチック製品の大量生産技術が発展し、フェイクグリーンも手頃な価格で作られるようになりました。この時代のフェイクグリーンは、プラスチックを使用して作られ、大量生産されたため、一気に市場に広がりました。
近代の技術進化
1990年代以降、技術の進化により、フェイクグリーンのクオリティが格段に向上しました。特に、葉の質感や茎の色味、表面の加工が本物に近いものになり、近年では「本物と見分けがつかない」ほどのリアルさを実現するまでに進化しています。この技術進化により、インテリアデザインの一環として、フェイクグリーンがさらに注目されるようになりました。
フェイクグリーンのいいところ
好きな場所に置ける
フェイクグリーンは、置く場所を選ばないという点が大きな魅力。本物の植物は日光や風通し、温度・湿度のバランスが重要で、適切な環境で育てなければ枯れたり、弱ったりしてしまいます。
しかし、フェイクグリーンは光や湿度、風通しに一切左右されません。日光がほとんど当たらない玄関やトイレ、クローゼットの中のようなスペースにも気軽に置くことができます。さらに、壁に取り付けたり天井から吊るすなど、レイアウトの自由度が高いのも大きなポイントです。狭い空間や暗い部屋でも、美しく緑を取り入れることができ、部屋全体の雰囲気を簡単に変えられます。
お手入れいらず
本物の植物は、その成長に応じたケアが欠かせません。水やりや日当たりの調整、肥料の追加、枝葉の剪定など、健康を保つためには多くの手間がかかります。また、植物の種類によっては、水やりの頻度や量も異なり、それを見極めるための経験も必要です。忙しい現代社会において、これらの手間が「植物を育てるハードル」を上げている原因になっているのは事実です。
一方、フェイクグリーンはほとんどお手入れが不要です。水やりも肥料も剪定も不要なため、忙しい人でも安心して取り入れられます。例えば、旅行や出張で長期間家を留守にしても、フェイクグリーンなら枯れる心配はありません。しかも、フェイクグリーンには寿命がないため、一度設置すれば長く美しい状態を維持できるのも大きなメリットです。
一年中グリーンを楽しめる
本物の植物は、季節によって成長の度合いやコンディションが変わります。例えば、冬場は寒さと日照不足で植物が弱りがちになり、元気がなくなったり葉が落ちたりすることがあります。また、夏は枝葉が伸びて樹形が崩れたり、カビやコバエなどの問題が起こりやすくなります。
その点、フェイクグリーンは季節に関係なく一年中鮮やかな緑を楽しめるのが大きな魅力です。気温や湿度の変化に影響されず、常に美しい状態を保てるため、インテリアとしての効果が安定して発揮できます。
害虫や病気の心配ゼロ
本物の植物を育てる際の大きな悩みの一つが、害虫や植物特有の病気です。観葉植物の根や葉には、コバエやダニなどの虫が発生しやすく、一度土の中に卵を産み付けられてしまうと、その後の害虫を防ぐのが難しいことがあります。また、病気にかかると植物の葉や茎が変色したり、全体が枯れてしまうことも少なくありません。これを防ぐために殺虫剤や防虫剤、植物用の薬品を使う必要があり、手間や費用もかかります。
フェイクグリーンはこれらの問題を心配することはありません。人工物なので虫がつくことはなく、病気にかかることもありません。そのため、虫が苦手な人でも安心して部屋に置くことができます。さらに、ペットや小さなお子さんがいる家庭でも、農薬や殺虫剤を使わずに安心して飾れるのは大きなメリットですよね。
選ぶときの注意点
質感や色合いに注目
フェイクグリーンを選ぶ上で、最も重要なのが質感と色合いです。近年のフェイクグリーンは技術の進化により、本物に近い質感とディテールが再現されています。しかし、安価な製品や質の低いものは、人工的な光沢や色の不自然さが目立ち、いかにもフェイクという印象を与えてしまいます。
質感に注目する際には、葉の表面のディテールが細かく再現されているかを確認しましょう。例えば、葉脈のリアルさや、表面の艶を抑えたマットな質感のものは、自然な見た目に近づけるためのポイントです。また、葉の裏側に起毛加工が施されているタイプなども本物の質感を感じさせます。
色合いについても、自然な色のグラデーションがあるかが重要。例えば、葉の付け根部分は濃い緑、先端に行くほど薄い緑や黄緑が混ざっているものなど、自然界にある植物の色に近いものを選ぶと、よりリアルな印象を与えます。逆に、均一な緑色のものや、鮮やかすぎるものはチープに見えることが多いので注意が必要ですよ。
インテリアスタイルに合わせて選ぶ
フェイクグリーンを選ぶ際には、部屋のインテリアスタイルとの相性も大事。デザインや種類は多岐にわたるため、インテリアのテイストに合ったものを選ぶことで、よりおしゃれで統一感のある空間を演出できます。
モダン・シンプルスタイルの場合
モダンな部屋やシンプルなインテリアには、シャープなフォルムのフェイクグリーンがよく合います。例えば、スリムで縦長の葉を持つものや、幾何学的な形をした植物は、スタイリッシュで洗練された印象を与えます。また、鉢やカバーもシンプルなデザインのものを選ぶと、インテリア全体のトーンが整い、フェイクグリーンが自然に溶け込みます。
ナチュラル・北欧スタイルの場合
ナチュラルや北欧系のインテリアには、丸みを帯びた葉や、柔らかな印象を与えるフェイクグリーンがおすすめです。例えば、フィカスやゴムの木のようなふっくらとした葉を持つものは、木のぬくもりやリラックスした空間にマッチします。鉢カバーには、バスケット素材や陶器製のナチュラルなものを選ぶと、温かみのある雰囲気を引き立てることができます。
ボタニカルスタイルの場合
ボタニカルスタイルやグリーンが主役のインテリアには、多種多様なフェイクグリーンを組み合わせることで、より自然な雰囲気を演出できます。アイビーやモンステラ、サボテンなど、異なる種類のフェイクグリーンを組み合わせて飾ることで、部屋全体に植物園のような活気を与えられます。また、吊るすタイプのフェイクグリーンや、壁に掛けられるタイプを取り入れると、立体的で動きのある空間が作れます。
サイズと形状の確認
フェイクグリーンを選ぶ際は、サイズと形状にこだわりましょう。部屋に置くスペースやインテリアとのバランスを考えた上で、適切なサイズを選ぶと、よりバランスの良い空間を作ることができます。
大型タイプ
リビングやエントランスなど、広いスペースにインパクトを与えたい場合は、150cm以上の大型フェイクグリーンがおすすめです。どこに置いても部屋の主役となる存在感があり、ソファやテーブルの脇に置くことで、空間にアクセントを加えることができます。特に、高さのある部屋や広いリビングでは、適度にスペースを埋めるためにも、大型サイズが効果的です。
中型タイプ
60〜120cmほどの中型フェイクグリーンは、程よいサイズ感で、リビングや寝室など、どんな部屋にも馴染みやすいのが魅力です。大型タイプに比べて圧迫感が少なく、テレビボードの脇や窓辺、キッチンカウンターなどに置いても空間を壊すことなく自然に配置できます。また、スタンドやミニチェアの上に置くことで高さの調整もできる万能型です。
小型タイプ
テーブルや棚、洗面台など、狭いスペースで手軽にグリーンを取り入れたい場合は、小型のフェイクグリーンが最適です。10〜30cm程度のサイズであれば、デスクやカウンター、窓辺などに置いても邪魔にならず、インテリアのちょっとしたアクセントにぴったりです。複数の小型フェイクグリーンを組み合わせて、グリーンコーナーを作ることもおすすめです。
鉢やカバーとの相性
フェイクグリーンを飾る鉢やカバーが植物を飾るうえでの最重要ポイントです。フェイクグリーンは鉢やカバーがセットになって販売されているものが多いので、植物と鉢のデザインがチグハグになってしまうことは少ないですが、ご自分のお部屋と鉢カバーのデザインがあっているかはしっかり確認しましょう。ナチュラルなバスケットやシンプルな陶器など、お部屋のテイストに合わせて選んでみてくださいね。
お手入れ方法
基本的にお手入れいらずのフェイクグリーンですが、月に一度のお手入れで、更に長く美しく飾ることが出来ますよ。
ほこりを取る
本物の植物と同様、葉にほこりがあるとせっかくのフレッシュさを損ねてしまいます。定期的に柔らかい布やハンディモップでホコリを拭き取ってください。細かい部分はエアダスターを使うと便利ですよ。
日焼けを防ぐ
直射日光が長時間当たる場所は色あせの原因になります。設置場所を調整し、場合によってはUVカットスプレーを使用すると効果的です。拭き取りを行ううちに、スプレーの効果は弱まりますので定期的な使用がおすすめ。
どこで買うのがいいの?
ここでは、初心者の方でも安心して選ぶことができる購入先を紹介します。
店舗で買うなら”IKEA”がコスパ抜群
フェイクグリーンは制作の手間や、材料費の都合でどうしても高価になりがちです。ですが、大量生産ができる大型チェーン店舗では、そこそこのクオリティのものを手に入れることができます。今では家具を取り扱う、ニトリやIKEA、ホームセンター等でも販売されています。中でもIKEAは価格の割にクオリティが高くコスパ抜群と言えます。樹種やサイズの品揃えは少ないですが、「まずは試しに」という方にはおすすめです。
ネットで買うなら“PRIMA Online”がおすすめ
品揃えが豊富で、様々なインテリアにマッチする商品を見つけることができます。数少ない専門店としての実績もあり、器とグリーンのバランスも絶妙で、洗練されたデザインです。量販店のものと比べると価格は高価になりますが、間違いなくインテリアの主役になれるクオリティです。サイト上で商品をズームで確認できるのも製品への自信を感じます。是非一度ホームページを覗いてみてください。自分にあったお気に入りが見つかるかもしれませんよ。埼玉県にショールームがあるようですのでお近くの方はそちらへ足を運んでもいいかもしれませんね。
更に詳しく解説した記事がこちら「失敗しないフェイクグリーンの選び方と購入ガイド:専門店から100円ショップまで徹底解説」
まとめ
手軽に緑を取り入れられるフェイクグリーンは、忙しい人や植物のお世話が苦手な人の強い味方です。気軽にグリーンのある生活を楽しむことができます。ぜひフェイクグリーンを活用して、自分らしいおしゃれなインテリアを楽しんでください!
まずは、どんなものがあるのかチェックするのもいいですね。専門店のサイトでは、様々な種類のフェイクグリーンを見ることができますよ。早速探してみるのはいかがでしょうか。
それでは、また
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